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血統

ようやく出会えた「血統」について

おいしい鶏を食べてもらいたくて、私たちは25年以上に渡りたくさんの種類の鶏、特に多くの原種の配合をしてきました。鶏を生産している多くは、1種類か2種類くらいの鶏を扱うのが一般的ですが、その何倍もの種類の鶏を飼育してきました。

どういう血統がどういう味になるのか?その血統はどのような料理に向いているのか。またそれはどのタイミングがベストなのか。そして、どのように食べるとおいしいか。など、お客様の声も数多く聞きながら、真剣に取り組んできました。

そして、ようやく最高の血統を見出し、現在飼育を行っています。本当においしい鳥は、配合から育成そして処理まで一貫して気にする必要があるということにも気づきました。

通常であれば出荷できる場合であっても、「この血統はこのタイミングで、こういう調理方法を」というふうに、血統ごとに最もおいしいタイミングと方法を見出し、大切に飼育しています。

「おいしい」を追求したらオリジナルにたどり着きました

血統についていろいろ取り組んでいる中、偶然にもオリジナルの種類の配合ができました。特に人気なのが、甲斐路軍鶏(かいじしゃも)と八ヶ岳名水赤鶏(やつがたけめいすいあかどり)です。

甲斐路軍鶏は、軍鶏の程よい歯ごたえがありつつも硬すぎない。しっとりした食感とうまみが特徴です。お料理と部位にもこだわり、繊細な旨味と甘みのある脂が特徴です。
また、八ヶ岳名水赤鶏は八ヶ岳の住んだ空気ときれいな水で飼育した、柔らかく上品な旨味で調理しやすく、幅広い世代に親しまれています。

すべて自社農場で血統と時期をみながら1羽ずつ大切に飼育していますので、出荷するタイミングも一般的な鶏農家とは異なります。通常では生産性を考えてすぐに出荷してしまう鶏も、血統を考慮しながら倍近い日数をかけて大切に育て、出荷をしている鶏も多くいます。私たちが飼育しているいずれの血統についても、天ぷら向き、唐揚げ向き、親子丼向きなど、部位ごとに最適なご提案ができるようにもなりました。

多くの種類の鶏との出会い

私たちは、「おいしい」を求めて多くの種類の鶏たちを見てきました。一般的な農場よりもはるかに多くの種類の鶏を飼育し、血統ごとに最適なタイミングと食べ方を追求をしてきた結果、多くの種類を扱うようになり、また飼育から加工まですべて自社で行っているという業界でも珍しい取り組みを行うに至りました。

こうした取り組みの末に、どういう食にはどういう血統の鶏をどのタイミングでどういうふうに飼育すれば本当においしくいただけるのかを提案し、味にこだわる多くのお客様からも納得していただける鶏を提供できるようになりました。

とはいえ、私たちの取り組みも道半ば。「おいしい」にゴールはありません。多くの種類の鶏を扱っているということもありますが、おいしい鶏をつくり続けつつ、私たちは鶏たちに畏敬の念をもち命を大切に扱っています。通常であれば廃棄されるような部位でも余すことなく活用しながら、日々「おいしい」を追求しています。

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