
こんにちは nakamuranojo です。
中村農場の「美味しい食づくりのヒミツ」
7回目は、「卵の不思議」編です。お店でお客様によく質問される
ことについて今回は以下の3点についてお話ししたいと思います。
卵の大きさってどうやって決まるの?

鶏が生まれて初めて産む卵(初たまご)は、鶏の種類にもよりますが、
以下のように変化していきます。
初めての産卵~約1週間 40g前後(Sサイズ)
1週間以降~1か月 55g前後(MSサイズ)
1か月~2か月 62g前後(Mサイズ)
2か月以降~1年位 60~70g前後(M~Lサイズ)
1年以降 70g以上(L~LLサイズ)
よって「卵の大きさの違いは鶏の月齢の違い」といえます。

ちなみに、中村農場にはいろいろな鶏の種類がいますが、2か月以降の
大きさは鶏の種類によって以下のような違いがあります。
烏骨鶏卵 S~MSサイズ
コーチン卵、アローカナ卵 Mサイズ
赤玉たまご、ハーブ卵、八ヶ岳卵 M~Lサイズ
よって、鶏の種類によっては存在しないサイズがあるのです。
卵の大きさと黄身の大きさの関係は?

最近、ツイッターでも話題になった「卵の大きさと黄身の大きさ」に
ついてです。こちらも良くお客様に質問される内容ですが、
今回は実際に実験をしてみました!
結果は…
① 卵の大きさが変わると黄身が大きくなる
② 卵の大きさが変わっても黄身の大きさが変わらない
以上の2パターンがあることがわかりました。
結局、どっちなの???
もしかして、月齢による違い???
そして調べてみると、やはり月齢による違いがあるという記事が
ありました。つまり、この記事による内容と結果より
【卵の大きさと黄身の大きさの関係】
「若い鶏(うみはじめ~2か月位)」… S<MS<M
「成熟期(2か月~1年位)の鶏」… MS≒M≒L
「月齢が多い(1年以上)の鶏」… M<L<LL
つまり「卵の大きさと黄身の大きさの関係は鶏の月齢の影響を受ける」といえます。
今後は、鶏の種類で違うのか? ということも含めて引き続き実験していき
たいと思います。
「初たまご」と「双子卵」の関係は?

「初たまご」とは、メスの鶏が生まれてから初めて産む卵のことをいいます。
栄養価が高いといわれ「妊婦さんが食べるとよい」と古くから言われてき
ました。
この時期の卵は、卵の大きさの話にもあったように、とても小さい卵を
産みます。その中に、ときどきMサイズ位の大きさの卵が混ざってでて
きます。実は、それが「双子卵」なのです。
若い鶏は、まだ卵を産むリズムが安定していないので、双子が生まれる
ことがあるのです。
よって、小玉の卵が多い時期に、中村農場でMサイズの卵を買うと
「全部双子の卵だった!」ということも起きるのです。

では、「双子卵」は若い鶏しか生まないのか?
答えは、「NO!」 です。
最近は、中村農場でもあまり見かけなくなりましたが、まれに
LLサイズ以上の大きい卵を産む鶏がいて、「双子」「三つ子」
「卵の中に卵」なんて珍しいパターンもあります。
ただこの最近はあまり見かけないので、また見つけた時に
ブログで紹介していこうと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
卵の大きさに関係することは、基本的に鶏の月齢が関係していることが
ご理解いただけたかと思います。
卵を使ったレシピには、卵を1個、2個と書いてあるものが多いので
その卵の微妙な黄身と白身の割合の違いで、違った味が楽しめると思います。
ぜひ意識してみてください。
次回は、新たに名前が決定した「鴨(カモ)」についてお話したいと
思います。